BAILAのカバーガールでありながら、1歳の男の子のママ。せわしない毎日のはずなのに、会えばいつも揺らがず明るい彼女の心の内を覗いてみたら……。日々変化し続ける、桐谷美玲さんの現在地に迫ります。
桐谷美玲さんの2021年は自分の「好き」再発見の年
2021年は仕事と子育てをフルで同時進行した初めての年だったこともあり、息つく暇もなく一瞬で過ぎていった、という美玲さん。
目まぐるしい毎日のなかで、彼女なりに自分の在り方や子育てへの向き合い方を学んだ年でもあったよう。
「体力的には大変だったけど、それ以上にとても充実していましたね。改めて、仕事の楽しさ、この仕事が好きという思いを実感した1年でもありました。
特に、産休明け1発目のファッション撮影での高揚感は忘れ難いものでした。スタジオに入り、メイクルームに並ぶ服やジュエリー、アイシャドーのカラーパレットを目にしたときの胸の高鳴り。
それって本当に“理由なき世界”だと思うんです。
母になっても、こんなふうに“ひとりの私自身として”気持ちが上がる瞬間を大切にしたいと思いましたね。
もう少し息子が大きくなって世界の情勢も落ちついたら、いつかとびきりおしゃれしてNYやパリのコレクションを見にいってみたい! BAILAでそんな特集ができたら最高なんだけどな(笑)」
桐谷美玲さんの笑顔の素は「ポジティブな自分でいること」
出産後、ファッションへの愛を再認識。自らのインスタグラムにもたびたび私服をアップして、その輝くセンスを披露しています。
「プライベートでのファッションも、むしろ好きなものを好きなように楽しむようにしています。もちろん息子が走り回るようになったら、靴はぺたんこばかりになるだろうけど(笑)。
あとは、どんなに疲れていてもスキンケアだけはゆずれない!
おしゃれやヘアメイクは、自分自身のモチベーション維持のためにもすごく大事。好きな服をあきらめない、好きなメイクをあきらめない。
母だからっていうことにとらわれずに“自分を保つ”ことが、仕事と子育てを両立するうえでとても大事だと感じています。
100人のお母さんがいたら100通りの考え方があると思うけれど、私の場合は、そういう“ポジティブな自分でいること”が、家のことも手を抜かず頑張りたい!という気持ちと行動に直結しているから。
とはいえ、ときには弱音を吐きたくなることもあります(笑)。
そんなときは、学生時代からの親友たちに連絡。出産した子も増えてきているから、子育てについて相談しあったり励ましあったりして元気をもらっています。
昔からの友人だと気兼ねなくなんでも話せて、気づけば気持ちがスッキリしているんですよね」
2022年の抱負は「料理教室」と「トレーニング」
そうやってうまくガス抜きすることも忘れない。それは趣味活動もしかり。「家でのんびり過ごすのが好きなインドア派」だという彼女も、実は興味があることにはすぐにアクションを起こすタイプ。
「今年始めたいと思っていたのが料理教室に通うこと。
好きな料理家の方がいて、以前スパイスから作るカレーとフルーツサラダを習ったことがあり、それがとても美味しくてまた再開予定! ここ最近の自炊は手早くサッと作れる大皿料理が多いので、バリエーションを増やしたいなって思っています。
そして再開といえば……、トレーニングも!! 出産前は週一で通っていたのに、すっかり足が遠のいてしまって。あのときの“いい感じの筋肉”がすっかり落ちてしまったので、また一から鍛え直したいですね」
「2022年も、より自分らしくマイペースに過ごしていきたい」という美玲さん。では「自分らしさとは?」と問うと、「ムリしないこと」とニッコリ。
美玲さんが仕事にも子育てにも常にフラットに向き合えるのは、自分にとって心地いいことを取捨選択しながら感情をコントロールする力に長けているからかも。
家族も、そして自分も幸せでいるために。そんな伸びやかな桐谷美玲さんから、今年も目が離せません。
撮影/三瓶康友 ヘア&メイク/犬木愛 スタイリスト/佐藤佳菜子 取材・文/榎本洋子〈TENT〉